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あんまー形見ぬ一番着物

作詞 浦崎芳子
作曲 普久原恒男
歌  浦崎ヤス子

一 あんまー匂いぬ 残とんどー
  昔あんまーが 糸ちなぢ
  藍染紺染ぬ 着物ちゅくてぃ
  肩にかきたる 一番着物

二 我んに渡ちぇる くぬ着物や
  袖ゆ広ぎてぃ 眺みりば
  我ったーあんまー匂いぬ 深々とぅ
  肝に染まゆさ 藍ぬ色

三 くぬ着物着ちょーてぃ あんまーが
  生ちちょる姿 思出ち
  真心うちくみてぃ 織いなちぇる
  情ぬ着物ぬ 美らさよー

四 あんまーが紡ぢゃる くぬ着物や
  またとぅねーらん 形見なてぃ
  買うてぃん 買うららん藍染ぬ
  あんまー形見ぬ 一番着物


1.まごころ
2.赤花
3.今になてぃ思み知ゆさ
4.親ぬ面影
5.あんまー形見ぬ一番着物
6.伊江島
7.芋ぬ時代
8.親ぬ姿
9.親偲い花
10.鳩小
11.忍耐
12.沖縄でーびる(小浜節)
13.下千鳥
14.ナークニー・カイサレー
15.歌てぃ明がらさ踊てぃ明がらさ

■解説
母が半身不随で倒れ二十五年間床について辛い毎日でした。ある日のこと、思いがけなく私に「タンスの引き出しから、紺地の着物を取り出してくれ」と言われました。着替えるのかと思いましたが、その着物を私に渡して、「この着物は、私が元気な時に、自分で芭蕉を倒し糸を紡ぎ、蚕を飼って糸を取り、タテ糸は絹で、横糸は芭蕉で夏にはこれを着て夏の暑さも凌ぎなさい」といわれました。私はお母さんは元気だから、お母さんが着て後になったら私が貰います」と言ったが母は「私が生きているうちにお前に渡して置きたい」いわれましたので私は喜んで貰い受けることにしました。母が亡くなって七月七夕の日に虫干ししてながめていたら、その着物を着ていた母の姿が浮かんできて「くぬ着物ちちょうてぃあんまーが、生ちちょる姿うびんぢゃち、真心うちくみてぃ織いなちぇる、情ぬ着物ぬ美らさよ」と、心の中で歌っていました。それがあんまー形見ぬ一番着物です。
1984年作 浦崎芳子

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